LAN/WAN超入門
ここでは、LAN・WANに関しての超入門のお話を致します。 初心者に理解をしていただくために一部間違いではないものの 表現を簡略にしたり、説明不足がある点を最初にお断りいたします。
<ファームウェア> 最近、ファームウェアの問い合わせが増えています。 ファームウェアの語源はともかく、この仕組みについて説明をします。 通常ルータなど周辺機器では、基本的な機能で変更不要な部分と、変更が必要 な部分があり、後者をファームウェアと呼んでいます。 前者は機器と密着し、変更できないが、後者は簡単に書き換え可能な仕組みと なっています。
実は、機器に関する設定なども同じ仕組みで書き込みができる状態となっている ので、特殊な仕組みではありません。 以前は、メーカーからFDDなどで供給を受けて変更を行っていましたが、インター ネットの普及に伴い、コストを意識する必要がなくなったためか、メーカー側も頻 繁にファームウェアの更新を行うようになりました。 機能強化や、新技術への対応、障害回避など必要なことが多いので、ファーム ウェアの更新は行った方が良い場合がほとんどです。
ルータなど、数年前に購入した機器でもファームウェアの更新で、最新の機器と 同等の機能が得られます。 一度経験すれば大した問題はありませんが、初めての方はかなり緊張するようです。 以下、初心者の方々のために、代表的な手順と注意点を説明してみます。
1:ファームウェアの更新が必要と思われる情報を得る。 大半はメーカーのHPで確認します。
2:ファームウェアをダウンロードします。 HPの指示に従いますが、まづ、コンピュータ本体に取り込みます。
3:大半の場合、圧縮型のファイルとなっているので、解凍処理を行いますが、 解凍は自己解凍と呼ばれる特別なツールが不要な方法が一般的です。 問題は、解凍する場所で、通常は新規に解凍場所を作ります。 つまり、新しいホルダーを作ります。 今までの説明の中で、わからない用語や操作がある方は、ファームウェアの更新 は行ってはいけません、OSの根本的な操作がご理解いただいていない点がある からです。この場合は、よくわかっている方や、プロに依頼した方が無難です。 最悪の場合、その周辺機器ををダメにするおそれがあります。
4:新しいフォルダーにダウンロードしたファイルを移動します。 説明が前後しますが、最初にフォルダーを作っておき、ここにダウンロードする方法 でも構いません。 自己解凍はそのファイルを開くだけで自動的に行われます。
5:たいていの場合、自己解凍するとその中に、readme.txtがあります。 ここに説明がかかれているので、熟読します。
6:ファームウェアの更新は、指示によっておこないますが、機器によっては 設定済みの内容が失われるおそれがあります。(購入時に戻ってしまう) 予防策として、設定した内容をメモにしておくのが賢明です。 IPアドレスや、ユーザー名、パスワードなどが対象です。 機器によっては保護されている場合もありますが、事前にチェックを するべき内容です。
7:ファームウェアの更新は、指示にしたがえば、通常なにもする必要はありませんが、 絶対的に注意すべき点は、電源の確保です。いかなる理由でも、更新中に電源を 切ってはいけません。機器によっては、電源切断により、工場出荷時にさえ戻らな いものもあります。
8:更新時間は機器にもよりますが、5分から30分程度完了します。 最後にメッセージがでて、完了が確認出来ます。
ファームウェアの更新は、今後頻繁に行われる可能性があります。 自信のない方は、機器をショップに持ち込むか、経験のある方に指導を受ける のがよいでしょう。他人任せにせず、ご自身で取り組まれることをおすすめします。
<TCP/IPとIPアドレス> TCP/IP(ティーシーピーアイピー)は、大変高度な技術で、その全容をHP程度で語る ことは、とても困難です。 少し前までは、完全に専門家の分野で、素人が手を出すべき領域ではありませんでした。 ところがインターネットの普及に伴い、すべて他人任せではすまなくなってきました。
ここでは、初心者向けにこれらを解説してみましょう。 TCP/IPとは、コンピュータ間の通信手順方式の名前で、現在では世界標準です。 この方式では、コンピュータに特定の番号を設定する必要があります。この番号を IPアドレスと呼びます。 IPアドレスは、グローバルとプライベートがあり、グローバルは管理団体に申請して割り 当てを受けますが、後者は自由に設定が出来ます。 いずれも、0から255までの数値の四組の組み合わせで構成されています。 ※現在ではIPv4とIPv6と二つの方式がありますが、便宜上IPv4で解説します TCP/IPではこのIPアドレスが絶対必要なので、コンピュータにこれを設定することに なりますが、この方式にも二つの方法があります。 機器に固有のIPを直接設定するスタティック(静的)方法と、ダイナミック(動的)方法が あります。 インターネットが出来るコンピュータであれば、必ずこのIPが設定されていますが、大半 の方々は「そんな設定をした覚えは無い」とおっしゃるはずです。 これは、最近のインターネット設定ツールがこれらをすべて自動でやってしまうからです。 そこで、機器をちょっと調べてみましょう。
ADSL/光/ケーブルTV のいずれの場合にもご使用のPCと引き込みされたインターネット 用回線の間に1個から2個の小さな機器があるはずです。 モデム・ONU・ルータなどの機器ですが、一台で複数の役目をする物もあります。 インターネット接続を行うには、まずこの機器にIPアドレスが必要となります。 プロバイダーが設定してくれるIPは、ルータなどの周辺機器どまりで、肝心のコンピュー タには、IPを設定する必要が生じます。 外部との窓口にあたるルータなどにプロバイダーから設定されるIPアドレスをグローバル と呼び、そこから内側のIPをプライベートと呼びます。 プライベートは自由に設定可能ですが、以下のルールがあります。
同一の接続圏内では 1:同一の値は使用してはならない。 2:サブネットマスクは同じ値とする。 もし、初めてのLAN導入なら、迷わず以下の値にすべきです。 IPアドレス:192.168.1-254つまり、1台ごとに設定をしていくことになります。 1台目:192.168.1.1 2台目:192.168.1.2 ここで、大切なのは、前3組(192.168.1)の値は同じである点です。 いくら、自由でもこのルールは守ってください。 ※以上の場合は手動でIPを設定する場合で、通常はルータなどの周辺機器が 接続されたPCごとにダブルないように振り分ってくれます、これをDHCPと言います。 <LANケーブルを見直してみませんか>
LANの普及に伴い、LANケーブルの需要は急増し、これに伴い価格は安くなってきました。 需要の増大によるコストダウンは、ユーザーにとっては大きなメリットですし、これによって LANの普及がすすむことは、業界にとっても喜ばしいことです。 ところで、LANケーブルは、電話線と同じ構造の「単純」「ローテク」だと思っておられませんか。 答えは「ノー」です。 LANケーブル、特にUTPケーブルと呼ばれる、8本、4組の撚合わせの電線は、意外なほ どの加工技術精度が要求される工業製品なのです。 この点を簡単の解説してみましょう。
LANケーブルの種類: 昔は、10Base2/5と呼ばれる、同軸型ケーブルが主流でしたが、加工の容易さが受けて、 10Base-Tと呼ばれる現在のようなケーブルが急速に普及しました。 このケーブルは、UTP(アン・シールド・ツイストペァー)と呼ばれています。 ケーブルにシールドを施したSTP(FTP)と呼ばれるものも、同じ種類です。 当初は10Base(10Mbps:1秒間に10Mbit)が主流でしたから、ケーブルの性能はあま り問題になりませんでした。 ケーブルの性能の中で一番の問題は、周波数特性と呼ばれるもので、ケーブルを通過する 信号の周波数が高くなればなるほど障害が出ます。これは、隣あわせの回線に誘導を起こ してノイズとして現れます。自己ノイズと呼ばれ、自分が出した信号を自分自身が受けるいう 滑稽なものです。これを防ぐため、信号線を寄り合わせて、発生する電磁波をお互いに打ち 消すという工夫がされています。
ところが、コストダウンの常套手段として、生産拠点を海外にシフトした場合、これらの基本 技術の不足から、性能的にかなり劣る物が出回っています。 ケーブルの性能はFLUKEのようなハイレベルな測定器がなければ計測は出来ません。 LANがつながっているからOKなどの「いいかげんな」チェックでは、経年変化(劣化)で、 やっかいなことになります。 さらに問題なのは、ケーブルの臨界点不良(合格すれすれ)は、室温等の環境で不安定と なり、再現性の乏しい、極めて原因追求が困難な症状を引き起こします。
100%安全なケーブルを使う。これがLANの基本です。
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